嫁の立場向上委員会
談話室|会議室|でぃべーと|研究室|調査室|図書室|りんく室|こんせぷと|事務局|バトル本|チャット|ゲーム|くらぶ|嫁達の個室|利用規約


嫁の事務局
強気なダメ嫁、弱気な子ナシ専業主婦。まきょろんのつぶやき。

▼ ザ・まきょろん
▼ つぶやきカテゴリー
▼ 選択カテゴリーのリスト
▼ 最新のつぶやき/5件
▼ リンク

もの
同居って嫁にとって色々と嫌なことが多いのだけど、「物」もその一つ。

結婚は、ふたりの新しい一歩、というイメージがあるが、同居先で、自分が来る前から変わらずに存在し続ける物・物・物に囲まれていると、
「あなたが嫁に来たからってこの家のものは何ひとつ変わらないのよ。」
と、言われてる気分になる。
ほんとうは、インテリアも何もかも自分の好みで揃えたい。
けれど姑色の家に、嫁の色を混ぜてみたところで、不協和音が出て、とんちんかんな家になる。
やっぱり「あなたが染まるしかないのよ」という声が聞こえてくる。

結婚の夢に浮かれていた私が、「同居」という現実に頭をガンとぶんなぐられたのは、姑のある発言だった。
「あなたたちは、私がパパと使っていたベット使いなさい。とてもいいダブルベットだから。」
姑は私たちの結婚を期に、自分が居た部分を私たちに明け渡し、二世帯住宅風に増築した部分に移り、家具も新しく買い揃えた。そして、思い出のつまった家財道具は、そっくり置いていくから、私たちにそのまま使うようにというのだった。
分かっている、悪気はないのだ・・・。
それは姑の、お金を使わせないようにという優しさと、使えるモノは捨てるべきではないという確固たる信念からの発言だった。
だが私には、あまりにもショックな、凍りつく宣告だった。
永年一人ぐらしを満喫し、100%自分の趣味だけのものに囲まれて生きてきた私。
私は、趣味の合わないモノの中で生きることが、もはや出来ないコダワリ人間になっていたのだ。
それがこれほど自分にとって大事なことだったとは知らなかった。

私は実家を出て一人暮らしをしたときの、開放感を思い出した。
実家は、お風呂もキッチンも、母親の無頓着な趣味ですぐ生活感があふれてしまう。
歯ブラシは黒マジックでパパ用なんて書かれてしまうし、
ぶら下がってるタオルも、ももらったものを順番に使ってるから統一感も何もない。
だから一人暮らしで、やっと親の匂いのする家から出て、自分の城を構え喜んだものなのに、
結婚とは、また別の親の匂いのする家に舞い戻ることだったのか?!
これじゃ、せっかく進んだのに後退するみたい。

「大人になって親の規範から離れて、自分の規範に沿って生きてきたっていうのに、
なんで今さら、また他の親の規範に合わせなくちゃなんないのサ!」
ものは象徴。ほんとは生活の全て、生きる上での全てを自分で選びたい。

私は、同居の土壇場で、やっとそのことに気が付いた。
私の思う結婚は、独立した女と男の一対が、一緒になって、新しい巣をつくることだ。
古巣に入るなんてやっぱゴメン。

姑にベットの話をされた夜、そうして私は、同居を断わる決心を固めた。
2005.08.01 Monday | 花巻まきょろん | 17:19 | - | - |
前 - [1/24] - 次>>
■プロフィール■
花巻まきょろん
「嫁の立場向上委員会」管理人代表。30代後半。長男嫁、子ナシ、専業主婦。ライター。とめどない凝り性。常に何かに心血を注いでいるが、長続きしないので大成せず。
著書 : 「嫁姑バトル 嫁の(秘)反撃術」主婦の友社


メール